Hurly-Burly 5 【完】

「分担して必ずチョコレートを買うのよ!」

そして、サユが仕切っている。

サユの言葉におーっと一致団結を見せている。

「どうしたものか・・・・」

とりあえず、何かに没頭していると人はすごく

輝けるんだってことが分かった。

不良メンバーズのあの弾けるような笑顔を

すごく不気味だと思ってしまうほどに。

「ヒヨリン、何か楽しそうだな?」

そうか、ここの一角を残していたか。

ナル君が不思議そうに首を傾げる。

「ナル君はどんなのが食べたいですか?」

「うん?」

か、可愛いぞこの野郎!

全く何の話か分からないナル君のキュートさが

ここまでとは恐るべきぷりちーエンジェル!!

「バレンタインの話です。何か、食べたいなって

ものはありますか?」

「えっ?」

「チョコレート好きでしたよね?」

「ヒヨリンがくれるの?」

ナル君の頬がピンク色に染まる。

「あわっ、あたしなんぞ烏滸がましいかったかしら!」

「う、嬉しいから!!」

ナル君、顔真っ赤でぷしゅーっと湯気を放つ。

「じゃ、じゃあ、とびっきり美味しいの作ります!

日頃の感謝を込めて人数分多いけど頑張ります。」

「た、楽しみにしてっから!」

「ご期待にそえるよう精進致します。」

ふにゅっとした可愛い笑みを向けるナル君に

悶絶しそうなところで聞こえてきた。

「ケーキが食いたい・・・・・」

「それは、リクエストで?」

「.+:。(*-ω-)(-ω-*)゚.+:。」

ちぃ君のリクエスト再び!?

「日和ちゃん、無理しないでいいから。」

馨君が苦笑いを浮かべるのを見てポンと胸を叩いた。

「任せて下さい!絶対、美味しいチョコレート

ケーキ作ります・・・と言いたいところなのですが、

チョコレート争奪戦に出遅れてしまったようで」

「(   ´  ・  д  ・  `   ゙ )」

ちぃ君がソファーからムクリと起き上がった。

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