ソウル◆チューン
「奥姫。頼光等の転生も始まっている。酒呑の復活にはまだ力が足りぬ。わかっているな?」
「勿論、我等の悲願を達成する為、より一層、力の収集に努めますわ。」
「さて、奴等に手を貸した神々が、現世でどう動くか楽しみだのぅ。」
神々に与えられた【神便鬼毒酒】と【星兜】。酒呑童子が最期まで噛み付いて離れなかった為に、首を斬ったと後に知った。
如何に口惜しかったろうか?最期の一撃を与えられぬまま殺された事はどんなに屈辱的であったろうか…
考える度、身体中の血液が煮えたぎる思いがする。
「精々、現世でなぶり殺してやるさ。信心深い人間も本物の陰陽師も一握りの世界だ。さぞやりにくかろうよ。ハハハッ!」
「その代わり我等の動き易い世界ですわ。面白い様に力が集まってまいりますもの。」
「転生が現れるまで待ってやったんだ。楽しませて貰おうぞ。」
「時間等、関係ないですものね。我等の命には。」
笑いながら奥姫が応える。
「Jrが成長すればこの世の地獄を創る等、容易い事。阿鼻叫喚の地獄画図が見れよう。あぁ…楽しみだのぅ…」
その様子を恍惚の表情で思い浮かべる、妖艶なまでに美しく残酷な主を奥姫はうっとりと見つめた。
「本当に…私共は蕀様に何処までもついて行きますわ。」
「無論、妾とお前逹の無念は晴らしてくれようぞ。なぁ?酒呑…」
奥姫の腕で眠る吾子を確認するようにソッと撫でる。ピクリともせずにスヤスヤと眠っている。
「明晩、起こしに参れ。それまでは何時ものようにな。」
「はい。かしこまりました。」
蕀のベッドに酒呑Jrを降ろすと、奥姫は消えた。
「酒呑…早く育て。今度こそ伴になろうぞ…」
軽く接吻をすると
「あぁ、勿論だ。」
酒呑Jrは、うっすらと目を開いて応え、また目を閉じた―
「勿論、我等の悲願を達成する為、より一層、力の収集に努めますわ。」
「さて、奴等に手を貸した神々が、現世でどう動くか楽しみだのぅ。」
神々に与えられた【神便鬼毒酒】と【星兜】。酒呑童子が最期まで噛み付いて離れなかった為に、首を斬ったと後に知った。
如何に口惜しかったろうか?最期の一撃を与えられぬまま殺された事はどんなに屈辱的であったろうか…
考える度、身体中の血液が煮えたぎる思いがする。
「精々、現世でなぶり殺してやるさ。信心深い人間も本物の陰陽師も一握りの世界だ。さぞやりにくかろうよ。ハハハッ!」
「その代わり我等の動き易い世界ですわ。面白い様に力が集まってまいりますもの。」
「転生が現れるまで待ってやったんだ。楽しませて貰おうぞ。」
「時間等、関係ないですものね。我等の命には。」
笑いながら奥姫が応える。
「Jrが成長すればこの世の地獄を創る等、容易い事。阿鼻叫喚の地獄画図が見れよう。あぁ…楽しみだのぅ…」
その様子を恍惚の表情で思い浮かべる、妖艶なまでに美しく残酷な主を奥姫はうっとりと見つめた。
「本当に…私共は蕀様に何処までもついて行きますわ。」
「無論、妾とお前逹の無念は晴らしてくれようぞ。なぁ?酒呑…」
奥姫の腕で眠る吾子を確認するようにソッと撫でる。ピクリともせずにスヤスヤと眠っている。
「明晩、起こしに参れ。それまでは何時ものようにな。」
「はい。かしこまりました。」
蕀のベッドに酒呑Jrを降ろすと、奥姫は消えた。
「酒呑…早く育て。今度こそ伴になろうぞ…」
軽く接吻をすると
「あぁ、勿論だ。」
酒呑Jrは、うっすらと目を開いて応え、また目を閉じた―