I am … 【完】
言葉にしたことで、私の罪が露わになる……
罪悪感が音もなく押し寄せてきて
私は後悔の念に埋もれていた…
「本当は、命ぐらい懸けてやるって言いたかった…けど、私には言えなかった…」
言い訳かもしれないけど、もし私が死んでしまったら…優樹はどうなるの?それが一番心配だった…
もしこの子を産めたとしても、ママがいなかったら、優樹とこの子を抱えて新ちゃんはどうなる…?
簡単に命を懸けると言えるほど現実は簡単じゃない…
そんな私に
辛い決断をさせないために
この子はこうやって早くに産まれてきてしまったのかもしれない……
広瀬さんはただ黙って聞いていると、目を潤ませながら
「悪くないよ…絶対に、吾妻さんは悪くないから…」
そう言って鞄の中から一冊の本を取り出した…。
「明日渡そうと思ってたんですけど…もし気が向いたら読んでみて…」
そう言って本を手渡される…