I am … 【完】
医師の話だと何か問題が起こった時のために早めに大学病院に行ったほうが良いとのことだったので、週が明けるのを待って新ちゃんと行くことにした。
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」
旦那の言葉の一つ一つにイラッとくる
私を安心させようとして言ってる言葉
そう分かっていても
心配じゃないの?
私のことも、赤ちゃんのことも・・・
異様に突き出た下腹部、たまに走る鈍い痛み
夫婦なんて所詮他人・・・
私の辛さも、不安も分かりっこない
独り孤独と不安の中で声を殺し、すやすやと寝息を立てる息子の隣で何度枕を濡らしただろう・・・
癌かもしれない…
この子を産めないかもしれない…
そう思うだけで、気分は最低に落ち込んで、何もやる気が起きなかった。
そして、この小さな小さな命を守りたい…そう思う自分の気持ちに
少しだけ矛盾を感じていた。