I am … 【完】
週明けの月曜日
私達は朝一番で優樹を義母に預けて車で一時間ほどの所にあるD大学病院を受診した。
予想はしていたけど、初診の予約なしは想像以上に待たされて、掲示板に受診番号が映し出されたのはお昼なんてとっくに過ぎていた。
「こんにちは、担当になる大府です。よろしく」
担当になったのは大府(おおぶ)先生という若い男性の医師。
年は…市立病院の医師とたいして変わらないだろう…
なんか、想像と違う…
大学病院というイメージとかけ離れたその先生に、なんとなく有難みを感じられないのは私だけだろうか…(笑)
紹介状の内容を一通り確認してまたもや内診台へ…
流石に数日では大きくなっていなかったみたいで、卵巣の大きさは11センチと変わらず、赤ちゃんも元気だった。
内診が終わって診察室に旦那と一緒に入る。
机の上には卵巣の写真とそれに半分隠れた赤ちゃんの写真。
赤ちゃんの大きさどれくらいなんだろう…
今日はエコー写真貰えるかな…?
そんなことを考えながら、通り一遍の先生の話をスルーする。