君はひかり
「いらっしゃいませ」

夜勤明け、颯太と話してから数日が経った。
眠たい俺にあいつは夢を語り、最終的には渡米すると言い出した。
ただ、親に秘密だとか。

まぁ流石に渡米に関しては伝えろと言ったがあの後あいつが言ったかどうかは不明だ。

「こちらにご記入ください」

やってきた客は1人の若い女性

『先輩?』
「あぁ・・・」

女性客の対応なんて初めてではない。
ただ、何故だか知らないがこの女性客に目を奪われてしまった。

可愛い方ではあるのかもしれないが、美人ってわけでもない。
ごく普通の女性だ。タイプと言うわけでもない。

「こちらを・・・」

『あの…お名前伺ってもいいですか?』
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