キモチの欠片

「どうして突然あたしを無視したんですか?」


そう、これをずっと聞きたかった。
訳も分からず無視され続けて傷付いたんだから。

葵は目を見開き気まずそうな顔をする。
何、その顔……。

葵は俯いてボリボリと頭を掻き、あーと唸る。


「ゆず、ありゃお前が悪いんだからな」

へっ、あたし?
葵の言葉にポカンと口が開く。

何であたしが悪いとか言われるんだろう。
全く身に覚えがない。

「それってどういうこと?」

距離をおくとか今まで頑なに守ってきたことが、葵の言葉に腹を立て冷静に考えることが出来なくなった。

そして敬語が完全に抜け落ちていた。

ギロリと葵を睨み付ける。

「お前、いつも短ぇスカート履いて俺の部屋にやって来て普通にベッドに寝転がったりしてただろうが」

そんなことを言われ、逆に睨まれた。
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