目印は、柘植の木
高校時代。親友の彼氏が、好きな子ができたからと彼女をフッた。その‘好きな子’というのは、私のことだった。

人気のない校舎裏を選んだのはいいけれど、噂は、私が親友の彼氏を寝取ったと曲解して広まって、クラスに居場所がなくなった。


その時に決めた。

面倒事には近寄らないって。
例えそれが、自分の気持ちに背くことでも。
< 2 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop