恋の魔法に


学校でもよく買って飲んでいる。
あたしはミルクティーの方が好きだけどね。



「結城くんが選んだものなら莉子はそれだけで喜ぶと思うよ」


「そ、そうですかね……」



視線を床に落としてぼそぼそと小さな声で言う顔のキレイな子。


なんか、女々しい奴だな。



「早く好きって言わないと誰かにとられちゃうかもよ? 応援してるよ。今日、頑張りなよ!」



今日、部活が終わったら莉子と結城くんは2人で出かけるらしい。


莉子の先約の相手は顔のキレイな子。



「はい、頑張ります」



ガラッとドアが開く音がして顔を向けると莉子が戻ってきた。


莉子! 楽しいクリスマスになるよ、きっと。



あたしは今年は家で家族と一緒にクリスマス過ごすとするか。



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