キミと、ピエロ的恋愛遊戯。

隼人は、好き好んで奏良と別れたんじゃない。
多分それは奏良だって同じはずだ。



きっと、隼人を怪我させたことに責任感じて
別れようなんて考えたんだろう。










今は、俺の偽でも何でも彼女なわけで。
でもそれだって
あいつが自分で望んだことじゃない。
俺が強制したようなもんだ。




奏良も、もしかしたら
まだ隼人を・・・・好き、かもしれない。











妙な焦燥感に駆られて
机の脚を蹴ってみても、
ただ鉄の音が、四角い部屋の中で響いて
より一層虚しく感じさせるだけだった。
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