キミと、ピエロ的恋愛遊戯。
久しぶりに一人で校門を出て通学路を歩いた。
いつもなら、悪友の誰かと、
もしくは奏良と帰るのに
今日は一人だ。
ぼ〜っと歩いていたら
ポケットの中のケータイが震えた。バイブにしているから、
こっぱずかしい音は鳴らなくて済んだ。
画面を開けて着信を確認。
瞬間、俺のテンションはさっきよりも急降下するのが
自分でわかった。
画面には見覚えのある母親の名前。
「マジうざ・・・・」
ケータイをもとあった場所へとしまい、
来た道をUターンする。
行くあてなんて知らない。
けど、家に帰るのも嫌だった。
