バッドエンドにさよならを

のぼせたのか頭が痛くなった。

多分俺はもう、サワの前で笑えない。

髪の毛も乾かさず布団に入った。


その日から、何もする気が起きず、学校に行くことをやめた。

サワの顔を見たくなかった。

誰とも話したくなかった。

何年か前に戻ったみたいにひたすら引きこもった。

毎日のように鳴る電話。

先生だろうか。伯父さんだろうか。

誰だろうとどうでもいい。全て無視した。

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