バッドエンドにさよならを

その後、メールで『ユウ、ありがとう(/_;)いつでも連絡して!僕もメールする!そっち行くときは遊ぼう!てかこっちにも遊びに来て!』と送られてきた。

「ふはっ。」

サワの賑やかな声が伝わってくる文面だった。

「今岡くん!」

中井と二宮が教室から出てきた。

「サワからアド変のメールきた!あいつケータイ変えたみたいで!」

「ああ…うん、俺にもきた。」

「そっか。ケータイってのは便利だよな。離れとってもいつでもつながるやろ。」

笑いながらそう言う二宮。

「そうだな。」

いつでもサワと話せる。素晴らしい文明の力。

離れ離れでも俺たちの友情は終わらない。そう思えた。

そう思っていた。

< 148 / 294 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop