バッドエンドにさよならを


ひと段落ついたところで鹿島が持ってきたお菓子を食べた。

「井上はずっとこんな様子なのか?」

「そうだな。」

「ふーん。」

「鹿島はいつまでこっちにいるんだ?」

「もうすぐ帰るよ。急に来たからさ、親にも言ってないし。」

「は!?」

「あとで連絡いれとくー。」

なんとまあ呑気な。

「あれ、井上笑ってる。」

「え、」

サワの表情は変わっていない。

「口角がさっきより2度上がってる。」

「うっそ!わかんねえんだけど!」

中井と二宮が覗き込む。俺も見たが、全然わからなかった。

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