バッドエンドにさよならを

サワは血混じりの唾を吐いた。

そして、確かにこう呟いたんだ。


「…どうせなら死ぬまで殴ってくれたらいいのに。」と。


サワはいつも笑顔だ。

分け隔てなく人と接して、人望も厚い。

だからそのときの冷たい表情にはぞっとした。

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