隣の彼の恋愛事情
secret:15 素顔のアイツ
社会人の私たちの日常は毎日毎日あっという間に過ぎていく。

私と斗馬の日常もしかりで・・・

どこの会社も年末はバタバタと忙しく、大納会が終わるまでは目の回る忙しさだ。

クリスマスもなんとか時間を作って一緒に過ごせた。もしかしたら?と思って期待していたクリスマスだけど、私の欲しかった‘もの’も‘言葉’ももらえず、少しがっかりしたのは内緒の話だ。

プレゼントも忙しかったからと当日はお預けで後日一緒に買い物に行くぐらいだったから仕方ないか。

お正月はお互いの両親に挨拶をすませ、三浦家のお正月の過ごし方に度肝を抜かれたまま、御屠蘇を煽ったせいで記憶が曖昧だ。

気がつけば、3月の私の25歳 の誕生日が迫っていた。
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