隣の彼の恋愛事情
おもむろに両肩をつかまれて、びっくりして長身のアイツの顔を見上げた。

肩におかれた手に力が入っている。

「え?」

「だから、本気でいってんのか!」

真剣なアイツの目と声を目の当たりにすると、なんて答えるべきなのか考えようとしても頭が混乱して言葉が出てこない。

(どうしよう・・・!)

ギュッと目をつぶった時にアイツの背後から声が聞こえた。

「紅なにやってんの?」

アイツの肩越しに見えた顔は

チィ兄だった。
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