隣の彼の恋愛事情
「帰るぞ!紅」

二人話しているとチィ兄が割って入ってきた。

「なんだよ美馬。また邪魔するのか!」

アイツがチィ兄にくってかかった。

「邪魔っていうか、よかれと思って、紅をここに連れて来たの俺だから。でもお前には迷惑だったみたいだな。」

「迷惑ってどういうことだよ。」

「大事な許嫁が待ってるところに、紅を連れてきて悪かったよ。」

「・・・っ」

チィ兄の言葉にアイツは言い返すことができない。

「たとえ話すことがあったとしても、今のお前に紅と話しをさせるわけにはいかない。」

「お前に何の権利があるんだよ。」

アイツがチィ兄を睨みつけた。


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