それでも君が好きだよ
私は缶ジュースを番場くんから受け取っ
てそれを両手で握り締めて話を始めた。
「番場くん…私勘違いしてた…。」
「えっ?」
全部全部勘違いだったんだ…。
「番場くん、私を嫌ってるから学校を
こんなに休んでるんだって思ってた…。」
結愛の言ってたのは私がおばあちゃんの
心配をしないようについた嘘だったんだ。
「………違う。」
「えっ…?」
「そんなんじゃない…。もっとこう…」
番場くんは少し、顔を強ばらせていた。
私はそんな彼を見逃さなかった。