それでも君が好きだよ
『お風呂が壊れてるのでどこかの
銭湯でも立ち寄って済ませてね。』
急にお母さんの朝の言葉を思い出す。
そっか…今日は家帰っても、
お風呂が壊れててはいれないんだった。
「あっ…!そうだ!!あそこのおば
あちゃんところの銭湯にでも行くかっ!!」
私はポンと思いついた途端、
いつもの帰り道とは違う道を通って
近くにある銭湯へと向かった。
―――ガラッ…
銭湯のドアを開けた瞬間、時が止まった
かのように私は目を見開いてしまった。