それでも君が好きだよ
私が眠りから覚めたとき、
そこには若い女の先生がいた。
「あらっ…新井さん、起きた?」
「先生……?」
「もう、皆帰ったわよ。」
「えっ!?今何時なの!?」
「18時半よ。熱はもう引いたみたいだし
大丈夫よ。さぁ早く帰って休みなさい。」
「……はい。」
私の枕元においてあった小さな
メモを拾って中身を読んだ。
【早く元気になれよ。】
たったのその一言だけなのに凄く
元気をもらえた気がした。
誰が残してくれたものかは分からな
かったけど私は手離さずに歩いて帰った。