椿ノ華



「…!」


見られていたのか、と。

反射的に顔が赤くなってしまう。


「…は」


そんな椿を嘲笑う様に。


「壱には抱かれたのか」

「っ!そんな訳…」

「母親に似て股を開くのが早いんだな」

「…!!」


手を振り上げたが、逆に掴まれてしまった。

両手首を頭の上で拘束される。


「やめて…!」

「壱は受け入れて、俺は拒むのか」



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