椿ノ華



「僕の家。成瀬川家」

「え?!」

お邪魔していいの…?

「大丈夫、両親は海外だし、

この家には使用人と弟しか居ないよ」

「……」

「さあ、入って」


そっと肩に手が回され、中に入る。


「…あれ、兄貴お帰り。誰?」

「ああ、僕の恋人」


大広間の様な場所に座っていた、
キャラメル色の髪の男性。


「椿、僕の弟。圭だよ。女好きの」

「あ、初めまして…南十字 椿と申します」


ぺこりと頭を下げる。



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