椿ノ華



何処か困った様に笑う壱。



「まあ、君みたいな"綺麗な女性"よりは、

"可愛い女の子"が好きみたいでね。

会社を継ぐ気は無いって、モデルをしてるみたいだよ」

「モデル?!」

「顔だけはいいからね」

「…確かに、壱さんに似てれば美形でしょうね…」


思わず漏れた本音。


「え?」

「…あっ」


驚いた様に見詰めてくる壱に、「しまった」と思った。



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