生徒会長の秘密。



これからどうしたらいいの…。

考えるとため息が出る。


「おい」

「!?」

暗いせいで相手の顔が
はっきり見えない。

「だれ…?」

「失礼だな。お前担任の顔もわかんねぇのかよ。玖蘭ゆい」

「!!?」

もしかして…。

「錐斗先生…?」

「名前覚えてんのか。よかったよかった」

軽く笑いながら先生はタバコに火をつけた。

「なんでこんなとこいんだよ」

「…帰る家がないから」

「親とケンカか?意地はってないであやまってこいよー」

「…そういう問題じゃないんです!!」

声をあげた私に驚いたらしく、先生は黙った。

「お母さん…毎日違う男の人とセックスしてる…。それなのに…っ!帰れるわけないじゃないですか…!!!もう限界…」

ぽろぽろとかれた頬に涙がつたう。

「…そっか…。悪かったな…思いださせて」

先生が優しく私の髪をなでる。

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