私、あなたの先生なのに
「久しぶり。元気にしてた?」

「うん。あ、俺、大学決まった。」

「ほんと?すごいじゃん。」

「大したことねえよ。だから、最近、放課後は部活で後輩見てる。
 てか、先生、まだ彼氏と続いてんの?」

「またその話?」


冗談めかして答えた私を、彼の真剣な眼差しが捉える。

急に男っぽくなったその表情に、妙にドキドキしてしまう。

思わず視線を反らした瞬間、力いっぱい抱きすくめられた。


「本気なんだけど。」

「え、ちょっ...待って。」

「子供扱いすんなよ.....俺、先生が思ってるより大人だから。」
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