happy birthday~君との約束~㊦


「……」


私は何も言えずにただ立っていることしかできなかった。


ただ立って、みていることしかできなかった。


二人は当たり前のように恋人に見えたから。


「馬鹿止めろって…俺は由紀を待ってんだって」


ピタッと止まった真紀は何でと言わんばかりに首をかしげていた。


「何であんたが由紀を待ってるの?」


「別に良いだろ?ってか由紀遅いな」



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