happy birthday~君との約束~㊦



止めてよ……。


優しくなんてしないでよ。


人って言うのはねこういう小さな優しさでも勘違いをしてしまうものんだよ?


「由紀?」


心配そうにのぞきこむ翔太が私へ手を伸ばす。


だけど、その手は私に触れる前に宙へと舞った。


私が翔太の手を弾いたからだ。



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