キミが教えてくれた
そうしてあたし達はゆっくりそのケーキを味わった

ケーキを食べ終わって
朔が
「最後のディナー」
とかいってあたしに甘いキスをした

朔の口からはほのかに甘い味がした

とろけちゃいそうだった
あたしの全部を食べてほしい

なんて思ったあたしは一人で赤面していた

「どうしたの?」
朔はあたしの心を読んだのか
意地悪な笑みをみせあたしに問いかけた


あたしはそれをかわすかのように
「あ、帰りコンビニ寄ってもいい?」
といった

朔はあきらめた表情で
「うん、いいよ」
って言ってくれた

朔は時々意地悪だけど
ホント優しい
多分家にあの人達がいるから

チョコ買って行かないとね。
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