明日ここにいる君へ

後に…、知ったけれど。


ヒルガオは朝顔みたいに、種をつけることは…余りない、と。

見た目で区別がつかないくらいなのに…、雑草みたいに扱われるんだってこと…。



日中咲いた花は、夕方位まで…咲いていることもできるのに。


何が…


二つを分けているのだろう。



けれど……、どちらの寿命も。
たったの…一日。




「………せつないね…。」





あの時と…、同じように。

プツン…と音を立てて――…



花を摘む。






あの日、空からは……




雨は降ってきたのだろうか――







無邪気な少女は、見上げるのを…忘れていたに、違いない。










< 71 / 285 >

この作品をシェア

pagetop