寂しいなんて言わない



「ん………」



「基夜っ!?」



「ゆ、こ?」




薄っすらと目を覚ました基夜。




安心して、涙があふれた。




「由湖、なんでいんだよ」



「だって、基夜が怪我したって

今聞いたんだけど、心配したんだから」



「ごめんな」


力なく笑って、あたしの


手を握る。






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