。*゚なな色のお茶会゚*。

‡黒‡ 『鎖』

人が赤い



世界が赤い



自分さえ…赤い





黒一色で染めた服であっても



飛び散った赤い雫が……

視界を悪く、染め上げた





戦う、闘う、たたかう……



それしかないんだ


 "俺" と言う存在の証明





戦って、闘って、たたかって…




勝つ事だけが

俺の存在の証明








そう信じてた




何で…?


何で何で何でっ!!!


何でそんな目で見る!?



戒めの鎖に囚われて、蔑まれて……





俺は捨てたくないっ

存在を


失いたくないっ

自分自身を


忘れたくないっ…





俺を信じてた、お前を………











お前が姿を消して

俺は誰も信じなくなった


自分だけを信じる

俺は戦いと言う名の鎖から


抜け出す事は出来ない………






そして
戦う、闘う、たたかう、タタカウ…


もう自分でも止められない





俺が戦う理由……

そもそも俺は何でここにいる…?



あいつがいなくなってから





本当に…何もわからなくなってた


戦う、闘う………





何で俺は戦ってた?


存在を証明するため……




俺の存在は否定されてた?

全てに……


……あいつにも?


戦い疲れて、俺は地に伏せる





















モウタタカワナクテイイノ??














イマナラ…俺ハ消エテモ構ワナイ……


モウ…動カナイカラ…………














サヨナラ…




ソシテ ゴメンナサイ………




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