。*゚なな色のお茶会゚*。

‡橙‡ 『名無し』

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静寂が…包んでた




名無しの僕は誰からも呼ばれる事はない




だから誰もいない




僕もいないのかもしれない





"名無し"って?





人間として呼ばれる名前がないって事



しょうがないって



いつも言われてた



だってそうだよ



















ボクはニンゲンじゃナイもの…………











諦めちゃいないけど……





でも望めるだけの希望もない






光が…………ない






でもそれが、あってる



闇に落ちたボクに


光はもう、合わない




光には憧れる


明るく周りを照らす太陽が

ボクの好きな力をくれたから













太陽は消えたよ



さよならも言わずに……









そして現れた君が





新しい太陽に、見えた







君が欲しかった


例え自らが赤く染まっても…


今までは痛いだけだった光が


君のおかげで、暖かいって









思い出した………





名無しの自分に

君は名前をくれたよ





太陽が………








君が………











欲しかっただけ…………


















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