。*゚なな色のお茶会゚*。

‡赤‡ 『涙雫』

あたし、貴方の背中を見ていた







あたしと貴方と


いつだって一緒に

あの人の気まぐれに付き合って



全てこなしてきた




2人だったら

何でも出来る気がしてたから






でも……

今日は何が違ったの…?



昨日と同じ今日


貴方を見つけて…

いつも通りの朝を過ごす





でも、子供達が少しうるさかった……かな





それくらいの事だと思ってた




あたしを大きく変える


そんなの有り得ないと思ってた








貴方が消えて………



夢は









現実にすりかわった……







空が赤い


ただ視界が赤色なだけ





貴方が赤い


それはあたしのせい……





傷ついて………





壊して………





そして殺した








あたしには

もう何も聞こえない





貴方の涙が雫になって落ちる



あたしに、堕ちる……









紅蓮の炎の様な貴方が






今はあたしの近くに……



ただ一つのお願い



もうあたしは何もしないから






最期の時くらい、

抱きしめて







あたしが、逝ける…様に……














「ありがとう」





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