お嬢様の秘密Ⅱ
「……どうしたんですか?じろじろ見て?」


「………っ別に見ていないわよ!」


「ふうん………?」


理央様って本当に昼と夜では態度が違うのね………。


私に近寄り、また抱き上げてソファに連れて行く。


「お嬢様は最近眠れないでしょう?だからしばらく私が一緒にいろとジャックに言われたんです。」


「でもこの距離感出なくてもいいわよ。」


「じゃあこれは?」


………私が理央様の股の間に座らされている。


「これはお顔が見えないな。逆ですね。」


………私の腕を理央様の首に回させる。


そのまま私をベッドに連れて行く。


「最初からこうする気だったの!?」


「ええ。そうですよ。」


理央様は私の胸に顔をうずめる。


「お嬢様ってFなんですね……こんなに細いのに。」


「………私言ったかしら?」


「いいえ。私は昔遊んでいたんで代々のスリーサイズは計れますよ。」


「え……そうだったの………。」


理央様は私が後継者となるための道具でしかないのに……どうして胸が痛むのかしら。


「そんな寂しいかおをなさるとは………。今は全然違いますよ。お嬢様は………足がお悪いという理由で寄せ付けなかったんでしょ?」


「ええ。学園でもトップなのに処女だなんてちょっとね。」


皆さんがそういう話を始めた頃に不安になって初めてヤッたのは理央様だった。


「理央様が私の初めての人よ。」


「そうなんですか………。なんだか嬉しいです。」


額にチュっとキスを落とした。
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