お嬢様の秘密Ⅱ
そして裃中学へ。


小学校があるので途中編入という形になった。


編入試験はとてもレベルが高いと言われていたけれど、私とえりーは難なくクリア。


入学式は成績がトップだったらしく、挨拶をするはめになり、次席のえりーと苦笑いをしていた。


初日から目立ってしまった私は庶民であることを必死に隠しながら生活していた。


執事は私よりほんの少し年が上の国松さんが付いてくれることになった。


「お嬢様。よろしくお願いいたします。」


「あ、え？えっ…と…。」


「私のことは国松、と呼んでくださればよろしいので。」


「分かりました…。」


国松は執事ランクが最高であるSだったので他の人の執事とは群を抜いていた。


えりーは吉崎さんが付いている。


友達と呼べそうな人はえりーぐらいだったけどクラスの子ともそれなりに上手くやっているつもりだった。


「りぃちゃん勉強教えて！」

「今日パーティーがあるんだけどよかったらどう？」


といった具合に。


もちろんパーティーは私をバカにするためのものもあったらしいので全部断ることにしていたけれどね。




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