お嬢様の秘密Ⅱ
翌日。


ヘリの前には執事を従えたお嬢様、御曹司たちが整列している。


何これ…。


後ろにいる国松さんが小声でそっと教えてくれた。


「秋本様をお迎えしているのでございます。


秋本様は財界トップのご子息でいらっしゃいますので。」


「もうちょっと女の子たちが群がるんじゃないかと思ってた。」


「後でそうなると思いますよ。秋本様は有名な方で人気も大変高うございます。


整列しているのは自分たちより家柄が上である人をお迎えする時の儀式というか…礼儀みたいなものでございます。


恵梨香様は家柄を隠していらっしゃいますが、このような時は家柄順にお迎えするため、少し高貴な所にいらっしゃいます。」


チラッと校舎の方を見ると、学園長様の近くにえりーがいた。


えりー…大丈夫なのかな…？



ぼんやりしていると周りのみんなが一斉に頭を下げていたので慌てて私も頭を下げた。


「秋本様お着きになりました。」


こっそり顔を上げると…。



かっこいい…。



一瞬目を疑うようなすごいかっこいい人だった。









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