お嬢様の秘密Ⅱ

「言われちゃったから。不安になって………。もっとかわいくてスタイルよかったらいいのに………。」


「あいつらにか………？本当に何考えてたらそんなくだらない結論になるんだか。


………ユリにかなう女なんかいねぇだろ。」


「え………///」


少し照れながら、でもちゃんと目を合わせて言ってくれた。


胸が暖かくなっていく気がした。


自然に涙が溢れてきた。


「………泣き顔、他のやつに見せるなよ？」


「………葵以外に見せないから。」


私から………葵の唇にそっと自分のそれを重ねた。


一瞬ぽかんとした表情を見せたけど。


「………足りねえな。」


「え……？…………あっ………っ………。」


私の唇を貪ってきた。


激しく、なんども角度を変えながら………


「………自覚持ってくれ。………俺に溺愛されてるってことを。」


私の鎖骨に小さい痛みが走る。


さらに胸近くまで何回を小さい痛みが走る。


「あお………い………何したの………」


呼吸が乱れ、もう涙目になっている。


そんな私を見た葵が顔を背けてしまった。


「………俺をこれ以上煽るなよ………。………お前を大事にしたいから。」


………それって


「………葵ならいいよ………。」


言ってしまった………


赤くなっていく顔を隠すために私は腕を葵の首に回し、胸に顔を埋める。