お嬢様の秘密Ⅱ
「………怖くなったら言えよ?」


視界が回ったと思ったら、葵は私の上に乗っていた。


近くにあったリモコンを取って部屋を少しだけ暗くした。


「………さすがに何するかは分かっているよな………。」


何か言ったみたいだけどよく聞こえなかった。


「………何か言った?」


「いいや、何も。」


ニヤッと怪しく笑うと背中に手を入れてきた。


「………っ………くすぐったいよ………。」


「じゃあ次は口を止めてやろうか」


顔を近づけて何度も口付けをしてくる。


口をこじ開けられディープキスになる。


「………はぁ………っ………。」


背中に回されていた手が私の下着を脱がしていく。


私はただ抵抗出来ずに流されていくだけだった。


「………なんでこんなエロい下着を………。」


「夏菜が選んだ………。葵に私の目はいいでしょ?って言えって言われたけど。」


「アイツ!じゃあ………玲央も苦労しているだろうな………。」


いつの間にかあらわになっていた肌を慌てて隠した。


「………隠すなよ………。」


肌を隠していた手を葵に捕まえられ、首に回された。


「ちょっと………。」


「………ユリ、俺歯止めが効かなくなりそう………。」


妖艶な声で私の耳元で話され、全身が痺れていく感じがした。


「………葵………。」


何も判断つかなくなった私はぼーっとしていた。


「………もっと………ほしい………。」


え、私今何を言った!?


葵は目を丸くして、でもすぐに迫ってきた。


「お望み通りにしてやるよ。」


私たちは1つに重なっていった。
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