お嬢様の秘密Ⅱ
「……そういうところちゃっかりしてるよな。まあユリらしいのかもな。」


私の鎖骨にキスしてきた。


わずかな痛みも走った。


「………ちょっと!ここ隠れないじゃない!」


「じゃあもっとつけてやろうか。」


身じろぎしたが腰をがっちりと固められていて動けない。


結局数十カ所つけられた。


「俺はお前が先輩たちに笑いかけていて嫉妬したんだけど。」


「………葵。」


そう思っていたの………?


「お前、顔赤いな。」


「………うるさいよ、バカ。見えないところなら許してあげるけど……。」


「………お前な、そういうことは俺の前だけ言えよ?」


「………何で?」


分からないので首を傾げた。


「………じゃあ分からせてやろうか。」


顎をクイっと掴んで触れるだけのキスをしてきた。


赤い顔を隠すために葵に思いっきり抱きついた。


「ねえ、葵。」


「何だ?」


「………これからもよろしくね?」


「………なんだよ急に。俺は離す気は全くないんだけど?」


「ううん。何となく言いたくなったの。」


葵がいたら………


絶対何があっても乗り越えられるって今回分かった。


今まで以上に葵を信じることが出来た。


「葵、こっち向いて?」


お互いの心を満たし合うように口付けしあった。


葵………


いつもありがとう。


これからも私をよろしくね?



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