erosion
零始
何時からだろう
彼女の瞳に耐えられなくなったのは

何も考えずに踏み込んだ彼女の領域に

俺の足跡がどれほど深い物だったかなんて

そんな事知る由も無かった。



最期に流れた記憶は彼女との日々だけで

領域を浸食されていたのは

俺だったのかもしれない、と



あんなに愛して居た筈なのに
何時からだろう


傷付けて、ごめん。




erosion



 
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