運命だと初めて信じた恋。
私たちはゲーセンを出て、フードコートのイスに座って話していた。

「どうやった?」

私は美由紀に問いかけた。

「声高かったよ」
「うちもちょっと聞こえたけど、たしかに高かったね」
「美由紀はあの人と一緒にいた人の方がかっこいいと思った」
「えー。うちは絶対あの人」
「たしかに、沙夜加好きそうなタイプだね」

私たちの会話はさっきのことで
盛り上がっていた。

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