同い年の恋人 3


弱味に漬け込んだ訳じゃないし その時は下心があったわけでもないが
沙弥をオレのアパートへ誘った。


『寂しいもの同志 語ろうか』


オレがそう言うと


『あたしはもう吹っ切れてるから同志じゃないよ』


なんて 言ってたのに…


幹生の話を出すと 急にオレ叩き始めた。


その手を取り上げた瞬間
オレの何かがブチって切れた。


『キスしよっか?』


軽くそういって 返事を待つ間もなく オレは奪ったのだ。



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