REAL-リアル-
ジャンプボールを投げる人がいないから
じゃんけんで決めた結果




最初はあたしたちのボールになった




あたしにボールが来た瞬間

竜君がディフェンスに来た



「キャー
なんでくるのー!?」


「ふっふっふ」


あたしは必死にドリブルをした
けど


抜かせない



「むー!」


竜君は勝ち誇った顔であたしを見る


「智君」

我ながらナイスパスをしたと思う




だけどー・・・


「智ー早い!本気出さないでー!」
朱莉が甘えるとすぐにスピードが落ちて朱莉にカットされる



「さ、智君!?」

「ごめーん純ちゃん」



絶対本気じゃないよね



それを見てひとりで笑ってる竜君

朱莉からパスをもらってなんなくスリーを決める



シュパッ


その音が、フォームがあまりにもきれいで惚れてしまいそうになる
< 68 / 70 >

この作品をシェア

pagetop