好きだから。
走って走ってキミの家に着いた。
インターホンを押すが誰も出てくる気配がない。
ドアノブを捻ると開いた。
「キミ?入るよ?」
一応、断りを入れてから家に入った。
ぜんぜん変わってないキミの家に感動しながら、キミの部屋の前に行った。
「…………キミ?」
「…………優」
「入っていい?」
「うん」
僕はドアを開けた。
「っっっっごめん」
僕はドアを閉めた。
キミが裸だった。
「キミ。服着て?」
「…………ねぇ、優。」
「…………ん?」
「優ってさ、優しいよね」
「やさしくなんかない」
「優しいから、優なんだよ。」
「キミ?」
「お願いがあるの」
「…………」
とてつもなくイヤな予感がした。
胸がざわつく。
「…………アタシを抱いて」
「……………………とりあえず服着て。入れないから」
「服は着ない。優入って来てよ。アタシを…………」
「キミ!!!」
僕はドアを開けた。
そしてキミに服を着せた。
「…………優」
「ん?」
「優」
「ん?」
「……………………アタシね襲われちゃった。」
そんな事を無理に冗談っぽく言ったって辛いだけだぞ
そいつを殴りたくなった。そんな怒りが沸き起こった。
「おばさん達は?」
キミは黙って首を横に振った。
「なんで?」
「…………言えないよ。怖い」
「とりあえず風呂入って来いよ」
またも、キミは黙って首を横に振った。
「そんな事言ったって…………」
「…………一緒にいて」
「ずっと傍にいるから、風呂入って来いよ。気持ち悪いだろ?」
「…………うん」
「ったく、後で怒んなよ?」
軽いキミを抱き抱え風呂に向かった。
「…………ごめん、重いよね」
「これでも一応、男だから、だいたい軽すぎだ」
そして服を脱がせ、中に押し込んだ。
「えっ…………、優?」
「だから、男なんだって俺も。」
「…………知ってるよ」
「えっ…………?」
「優が男だって事ぐらいイヤって程知ってる。だから優を呼んだの。優なら優しく抱いてくれると思って」
「バカ!!!好きでも無いヤツとやって気持ちいい訳ないだろ!そういう事は好きって思ってなきゃ…………」
「アタシはアイツの事好きだったよ。ちゃんと好きだった。」
「…………」