スーツを着た悪魔【完結】
「だけどね、最初は優しく犯してあげる」
それは悠馬なりの優しさだった。
心と体は裏腹。表裏一体。
けれど密接に繋がってもいる。
「優しく……。好きな男のことなんか思ってるのが馬鹿らしくなるくらい……」
僕に抱かれていくうちに、きっとまゆは僕なしではいられなくなるだろう。
次第に愛情を持つようになるだろう。
「死ぬまで一緒だよ……」
悠馬の大きな手が、まゆの首にかかる。
それは片手で添えられるように乗せられただけなのだけれど、十分まゆの恐怖を煽る動作だった。
「悠ちゃ、」
それから覆いかぶさるように、悠馬はまゆの体にのしかかり、唇をふさぐ。
悲鳴すらあげられない、強引な口づけ。
そして悠馬の手はまゆの背中に周り、器用にジッパーを下ろしていく。