スーツを着た悪魔【完結】
着ていた黒いドレスはウエストまでめくれあがりひどくみっともないことになっていたが、まゆはそれよりも、自分の体に押し付けられる悠馬の大きなソレに恐怖し、全身を強張らせた。
「や、だ、悠ちゃん、いやっ……やめてっ……!」
涙が溢れて止まらなくなった。
数少ない身内。ずっと信頼していた悠馬。
どうして彼にこんなことをされるのか理解できない。
けれど彼がやろうとしていることは、まゆの人一倍臆病な心を壊してしまうに違いない。
「怖い? そんなに泣いて……ああ……こんな気持ち、初めてだよ」
実際、悠馬は歓喜の渦の真っただ中にいた。
とうとう無垢で美しいまゆを壊す日が訪れたのだと、喜びで体が震えていた。
「いい加減まゆも察したと思うけど、僕は女性にひどいことをするのが好きなんだ」
自分の体の下で、ガタガタと震えているまゆの髪を、悠馬は優しく手のひらで撫でる。