氷と炎の関係性
-リリアsaid-
 ガチャ
 応接間に入ると、白い髭が特徴の背の低いおじさんがいた。

 「お久しぶりです、アーロンさん」

 「おお~リリアちゃんか?大きくなったね~」

 アーロンさんは微笑みながら私の頭をガシガシと撫でた。

 「今日は何の御用で?」

 私はアーロンさんにソファーに座るように言って、質問した。

 「いやなに、久しぶりにリリアちゃんの顔を見たくなってね。もう今年で17だろう?最後にあったのは確か10歳のときだったね。あのときのリリアちゃんは・・・・・」

 出た・・・。アーロンさんのマシンガントーク。

 これにはさすがのお父様の悩まされてたな・・・。

 私はその話を聞きながらなんとなく、アーロンさんの後ろに目をやった。

 「アーロンさん」

 「君のお父さんとはよくね~・・・」

 「アーロンさん・・・あの・・・」

 「昔の君は・・・」


 「あの!!!」


 思わず叫んでしまった。さすがのライクも驚いていた。あはは・・・。

 「ん?なんだい?」

 やっと気づいてくれた。やっぱこの人は疲れるな。

 「あの・・・この方たちは・・・?」

 私はアーロンさんの後ろに立っていた3人の男を見る。

 デブでチビな人。ガリガリでのっぽな人。体型は普通でちょっとかっこいい人。

 「あぁ、私の付き人だよ。君で言うとライク君のようなものだね。まあ、ライク君はとても優秀だけど、私は3人が最低限度なんでね」

 アーロンさんはライクを見る。

 相変わらず無表情なやつ・・・。

 「そうですか」



 「リリア様。会議のお時間です」

 「あら・・・本当だわ・・・」

 私は壁に掛けてある時計を見た。会議まであと15分。

 「アーロンさん。申し訳ありません。会議が入っておりますので抜けさせていただきます。どうぞごゆっくり・・・」

 私は一礼して応接間を出た。

 
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