もう、ひとりにしない。


「ほかにいい男が現れたんじゃ、ないのか?こんな家なんか造ったりして、ほかの奴との未来を考えたりしなかったのか?」

そう、耳元でつぶやく。

風がほほをかすめ髪を乱す。

「そういう、こともあったわ。その時、その時、真剣に考えたもの。そして、あなたを選んだの。、、、だから、いいのよ。」

そう、何度か、わたしに好意を持って接してくれる人は現れた。

それなりに、お付き合いをするまで発展した人もいた。

でも、最後にいつもちらつくのはこの男の顔だった。

最後の最後でこの男がいつも邪魔をした。

、、、、というか、忘れられなかっただけだ。

あの、ワシントンで過ごした日々が、カンボジアで過ごした日々が

そして、、、あのときの別れが忘れられなかっただけだ、、、。
< 63 / 163 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop