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すると
その小さな山を
輝き出した

ホタルのような淡い光

いろんな色を放っている
僕には眩しすぎるくらい
その光は重いものだった

「これはね子どもたちが作ったんだ
みんな家族や友達、そして恋人を失って
悲しみの捌け口もないまま
涙で寂れていた
そんなとき子どもたちが夜空を見てこう言ったんだ
"あの星はお母さん、あの星はお兄ちゃん、あれはーお爺ちゃんだー"
ってね
それからお返事しなきゃいけないって言って
割れた鏡やビンを集めてここにお墓を作ったんだ」

胸が痛かった
子どもたちの笑顔が頭に浮かんだ

目の前で死んだ人もいるだろう
辛いのは誰でも一緒だろう

この広場は逃避なんかでも迷信でもなく
死と向き合った
彼らの答えなのだ

この荒れた地域で
生きる意味はなんだろうと考えていた
その意味を与えるのが僕の役目と思ってこの国に来た

だけれで
間違っていた
生きることに意味は無いのかもしれない
"意味"が"生きる"に繋がるのだ

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